── エッシャーの宇宙第10回は、エッシャーの宇宙を取り上げます。
上掲写真の通り、 ブルーノ・エルンスト 著「エッシャーの宇宙」です。第7回で取り上げたホフスタッターの「ゲーデル, エッシャー, バッハ」で紹介されたエッシャーです。 【解説欄】
▼エッシャーの宇宙 ![]() Bruno Eranst “Magic Mirror of M.C. Escher” 私はその画集を欲しかったのですが、とても手を出せる値段ではありませんでした。そこで、昼休みの時間にスターンから借りて職場にあったコピー機で欲しい絵だけをコピーしたのです。当時コピー機というのは高価で、日本では手間がかかる青焼きコピー機(ジアゾ式複写法が使われていた)しか使えなかった時代です。その職場では、ソフトウェア開発に必須のツールとしてコピー機が有効に活用されていたのです。テクニカルライターと呼ばれる職種の技術者(大抵は女性)がいて、我々が作った手書きの資料を渡せばすぐさま電動タイプで清書してくれて、コピー機で大量にコピーしてメンバー全員に配布してくれるのです。まだワープロなど存在しない時代のことです。 そのコピー機としてゼロックス社のコピー機が使われていました。日本で使っていたコピー機とは桁違いに鮮明なコピーが即座に取れるので羨ましい環境でした。そのコピー機で少しずつコピーしてしまったのである。勿論全部ではなく印象に残る絵だけ10枚程度ですが。 後年、日本でエッシャーの本が出版されたので、そのとき購入したのがこの本「エッシャーの宇宙」なのです。 ![]() (表表紙) ![]() (裏表紙) 私の好きな作品を以下に示します。本物を楽しみたければ M.C.Escher公式サイト を参照するとよいでしょう。 ![]() 相対性 特に、少年と少女が眺める風景を下からと上からと双方から捉えて一つの絵で表現した「上と下」は、繰り返し見て楽しんだ記憶があります。素晴らしい作品ですね。 ![]() 上と下 ![]() マウリッツ・コルネリス・エッシャー (Maurits Cornelis Escher) (Wikipedia から引用) ▼本の詳細 (1)「エッシャーの宇宙」:1983年7月15日 第1刷発行, 1986年10月5日 第9刷発行, ブルーノ・エルンスト 著, 坂根厳夫 訳, \2,900 朝日新聞社, ISBN4-02-255088-0 ![]() |
2017年12月31日日曜日
私の本棚(10):エッシャーの宇宙
私の本棚(9):ナンバープレース
── ナンバープレース第9回は、ナンバープレースの問題集を取り上げます。
右から順に、 ![]() (1)「ナンバープレース問題集[第1集]」、 (2)「ナンバープレース問題集[第2集]」、 (3)「ナンバープレース問題集[第2集B]」、 (4)「ナンバープレース問題集[第2集C]」、 (5)「ナンバープレース問題集[第3集]」、 (6)「ナンバープレース問題集[第4集]」、 となっています(詳細は【解説欄】を参照してください)。 ナンバープレース(数独とも言う)の問題集で、著者(私の友人)升尾梅世氏(ペンネーム)から贈呈されたものです。 【解説欄】
▼ナンバープレース問題集 ![]() 数独ボードの画面 その後出版された問題集も含めると合計600個の問題がありますが、私はそのすべてをこの数独ボード上に移して解いてしまいました。今では、どの問題でも即時に取り出して再度挑戦することができるようになっています。 ![]() 問題集のページ 特に問題集の(2),(3),(4)は美しい装丁で到底問題集のテキストとは思えません。素晴らしい造りですね。 問題集(2),(3),(4) 数独マニアにとっては、常により難しい問題に挑戦したいという欲求があります。しかし「世界一難しい問題」というのをウェッブ上で発見し挑戦したことがありますが、たいして難しいものではなかったことがありました。 「より難しい問題」を作るための手っ取り早い手段としては、新たな制約を課す方法が良いのではないかと思います。この本の著者である升尾梅世氏から以前貰った年賀状にそのヒントがありました。それは「対角線問題」というものです。対角線の位置(以下の図で黄色のマス目)にある数も1から9までの数が1回ずつ使われるという制約を課すのです。これは升尾梅世氏が考案したものだと思います。 挑戦してみてください。 ![]() 申(さる)年の年賀状から無断で引用! 対角線問題(作・升尾梅世氏) ▼本の詳細 (1)Excelによる解法付き「ナンバープレース問題集[第1集]」:2005年10月17日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN4-434-06921-7 (2)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第2集]」:2009年10月10日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN4-434-13774-7 (3)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第2集B]」:2010年7月10日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN978-4-434-14677-0 (4)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第2集C]」:2011年7月15日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN978-4-434-15830-8 (5)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第3集]」:2012年5月25日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN978-4-434-16774-4 (6)ロジックによる高度な問題の解法「ナンバープレース問題集[第4集]」:2012年11月10日 初版第1刷発行, 升尾梅世 著, 発行 株式会社エスアイビー・アクセス, 発売 星雲社, \800, ISBN978-4-434-17323-3 ![]() |
2017年12月16日土曜日
私の本棚(8):宝島
2017年12月1日金曜日
ホフスタッター
── ホフスタッター私の本棚を紹介します。 第7回は、ダグラス・R・ホフスタッターの著作を取り上げます。
上掲写真で、右から順に、 (1)「ゲーデル,エッシャー,バッハ」、 (2)「メタマジック・ゲーム」 となっています(詳細は【解説欄】▼本の詳細を参照してください)。 【解説欄】
(1)の「ゲーデル,エッシャー,バッハ」は、職場の上司に勧められて購入した本です。「コンピュータのプログラミングに関わる仕事をしているなら、これくらいの知識は理解できなければいけない」とハッパをかけられて挑戦してみました。しかし、700頁を超える大著で、かつ大変難しい内容のものなので残念ながら読了はできなかったと記憶しています。その後、この種の本は「摘み読み」すると良いということを学びました。ときどき特定のテーマについて読みたくなると、取り出しては眺めるという形で利用しています。 ゲーデル,エッシャー,バッハ (2)の「メタマジック・ゲーム」も同様で、(1)に輪を掛けたように難解な本です。(1)で取り上げられた「自己言及と自己増殖」というテーマに私は関心があったのですが、(2)でも「ウイルス文と自己複製」、「自己変形ゲーム、ノミック」などのテーマで引き続き取り上げられています。これまた難解でした。私がここで内容紹介の文を何も書けないということは、私の記憶に残っているものがないからです。つまり何も理解できなかったことを示しています。恥ずかしい限りです。 メタマジック・ゲーム ![]() ダグラス・R・ホフスタッター (Wikipedia から引用) ▼本の詳細 (1)ゲーデル,エッシャー,バッハ ━━ あるいは不思議な環 1985年5月1日第1版第1刷発行, 定価 4,800円 ダグラス・R・ホフスタッター著 野崎昭弘・はやしはじめ・柳瀬尚紀 訳 株式会社 白揚社 ISBN4-8269-0025-2 (2)メタマジック・ゲーム ━━ 科学と芸術のジグソーパズル 1990年9月15日第1版第1刷発行, 1990年9月25日第1版第2刷発行 定価 5,500円(本体5,340円) ダグラス・R・ホフスタッター著 竹内郁雄・斉藤康己・片桐恭弘 訳 株式会社 白揚社 ISBN4-8269-0043-0 ![]() |
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